ずるいよ、先輩。

「じゃあ行こっか」
美香先輩がそう言って私達は学校へ向かった。



学校に向かいながらも色んなことを話した。
美香先輩と大和先輩は幼なじみで、小さい頃から一緒らしい。だから美香先輩はいつも小さい頃の大和先輩の話をしてくれる。私の知らない沢山の大和先輩をしれて楽しいんだ。


「後ね、こいつおねしょもした事あるんだよ〜」




「ちょ、美香。沙奈ちゃんに余計なこと言うなよ」



「え〜、本当のことでしょ?誰だっておねしょはあるよ、ね?沙奈ちゃん」



「はい。お兄ちゃんだって小3までおねしょしてましたし」




「ちょ、お前。俺までまきこむなよ」
皆で笑う。毎日、こんな感じに登校して毎日先輩と会える。そんな日々が楽しくて仕方ないんだ