「やーん、もう。沙奈ちゃんが優の妹なんて勿体ない」



「悪かったな、早く行かないと遅刻するぞ」
そう言いながらお兄ちゃんは学校の方へ向かってあるいていく。


…ったく、お兄ちゃんは自分勝手なんだから
私が起こしてあげなったら完全に遅刻してたんだよ?


「この時間に起きれたのは沙奈ちゃんのお陰だろ?……ったく、相変わらずお前はいつまでも沙奈ちゃんに迷惑かけて」



大和先輩が私が心の中で思ってくれることを変わりに話してくれる。



いつも先輩は私が思ってることを分かってくれる。
だから、期待しちゃうんだ…たとえ、彼女がいても。



「はいはい、分かったよ……ったく」