「おーい、大和お待たせ」



「お待たせしました、先輩。」

学校近くのコンビニで待っていた人…大和先輩はお兄ちゃんの友達で、文化祭実行委員会の先輩。そして、私の好きな人。お兄ちゃんを毎日起こすのは先輩に会えるから。




「私もいるんだけど…」

そう言いながら大和先輩の後ろから顔を出したのは先輩の彼女の美香先輩。

「美香先輩、おはようございます」



「沙奈ちゃ〜ん、今日も可愛いね〜、あぁ、いい香り」
そう言いながら私に抱きつき匂いを嗅ぐ先輩。
こんな子供ぽい先輩だけど背は170センチ近くあって顔も綺麗でそこら辺にいるモデルよりスタイルが良いんじゃないかってくらい細くて、ほんと美人さんだ。



「可愛いのは先輩ですよ」
ほんと、思う。美香先輩が大和先輩の彼女だから納得出来るし嫌じゃない。だって美香先輩めっちゃくちゃ優しいし美人で私になんか勝ち目なんかないんだから