ずるいよ、先輩。

このままじゃ階段だって降りれない...危なすぎる...そう思った俺はポケットにあるスマホを取り出すために美香の手を解いた。


でもそれがダメだったのだ。
手を解く時焦っていた俺は少し強引に解いてしまった。

その勢いで美香は階段から転がり落ちてしまった。



ドンッと激しい音がなった時、俺は何が怒ったか分からなかった。


状況確認のために美香の名前を呼んでみたけど返事はなかった。


美香に何かあったのか...怖くなった俺は慌てて美香のいる方へスマホのライトを当てた。


だけど横には美香がいなかった。先に下に降りたのかとの思った俺は階段にスマホのライトを当てた



その時、数歩降りた階段の踊り場に人が倒れているのが見えた。


嫌な予感がして慌ててその場所にむかった。
するとそこには血を流した美香がいた


俺は怖くなってその場に座り込んで叫んだ。
い

その叫びに気づいたクラスメイトがやって来て救急車を呼んでくれた。


そして親に連絡が言ってしまい病院に運ばれた美香以外は解散することになった。