「おまたせしました〜」



数分後、僕らが頼んだパンケーキが運ばれてきた。
ものすごく美味しそうだ。



沙奈ちゃんも目をキラキラさせて必死でカメラに収めている。



「先輩!美味しそうですね!私、幸せです!」



ほんとに幸せそうにそう言う沙奈ちゃん。
喜んで貰えてよかった...



「ん〜、美味しい!美味しいですよ先輩!先輩も食べましょ!」


「沙奈ちゃん口に生クリームついてる」


「へ?どこですか...?」


「ここだよ...」

そう言って俺は口元に着いた生クリームを拭った。


「せ...先輩...?」

「えっ?.....あ、あ、ごっ...ごめんねっ...!」


みるみる赤くなる沙奈ちゃんの顔を見て我に返る、俺は何をしてんだろう...沙奈ちゃんの前では自分を保てなくなる。


「い...いえ」