「先輩...?」


俺の顔を覗き込んで心配そうに見つめる沙奈ちゃん。
沙奈ちゃんの方が少しだけ背が低いから俺の顔を見る時は自然に上目遣いになる。



あー、やばい...可愛いすぎでしょ
沙奈ちゃんは自分が可愛いこともっと自覚した方が良いよ...ほんとに


「あ、ごめん考え事して、お店入ろっか」


いつの間にかお店についていて、俺達は店に足を踏み入れた。


必要な物を買い俺達は店を出て元来た道へと歩き出す。

腕時計で時間を見てみるとみんなが帰ってくるまでら1時間もあった。学校からここまでは10分くらい、10分前に着くようにしても30分以上時間はある。


早く戻っても材料が揃ってないから何も作業が出来ない。時間どうやって潰そうか...そう悩んでいた時沙奈ちゃんの言葉を思い出した。


「私、1度パンケーキ食べにいってみたいんですよー!」


いつもの様に沙奈ちゃんと優と彼女が登校している時ふとそんなことを言っていた。

「ね、沙奈ちゃんパンケーキ食べに行こっか時間あるし」

「でも寄り道は...」

「委員長の俺が特別に許可をだすよ、みんなには秘密だよ」

そう言うと沙奈ちゃんは目をキラキラさせて頷いた。