「あのさ…別に私が好きな人が誰か言わないのは沙奈が頼りないからじゃないよ、まだ時が来てないって言うか…まぁ、私にだって色々あるのよ」



そう言って切なそうに笑う梓は嘘は言ってないってわかる。今、ほんとに辛い恋をしてるんだなって思う。
辛いなら1人で抱えて欲しくないんだ…



「わかってるよ、でも辛かったら話してね。友達なんださら」



「うん、ありがとう!」
私達はその後、昼休みが終わるまで色んなことを話した。
梓といるとやっぱり楽しくて、先輩のことも今朝のことも忘れられるんだ



先輩に彼女がいるのはやっぱいくら美香先輩が彼女だとしても辛いし、時々泣きたくなる時もある。だから忘れたい時だってある。こうゆう時、改めて友達って大切だなって思うんだ…



私はいつも梓に助けてもらってばかりだからいつか私も梓を助けたい…だから梓…待ってるからね…