ずるいよ、先輩。

「俺?えっとね、俺達はお化け屋敷だよ。毎年3年生はどこかのクラスがお化け屋敷をするってのが決まってるからね」



「ってことは、ジャンケン勝ち抜いたんですね」
毎年、3年生がやるお化け屋敷は人気で5クラスあるクラスが皆ジャンケンをして決めるらしい。 お化け屋敷は毎年入場者も多く、売り上げにも影響してくる。だから…皆、必死なんだ。



「優が頑張ってくれたからね」



「あぁ、お兄ちゃんって無駄ジャンケンだけは強いはですからね」




「無駄って…まぁ、合ってるんだけどね。やっぱり沙奈ちゃん面白いね」
そう言ってまたあの表情で先輩は笑った。
そうこうしていたら委員会をやる教室に着いてしまった。



この時間はいつもあっとゆう間だ。
出来ればもっと話してたい……けど、それは叶わず委員会は、始まってしまった。