ずるいよ、先輩。

そうこうしてる内にあっという間に学校に着いていた。ここからは委員会に私と大和先輩。サッカー部の朝練に美香先輩とお兄ちゃんが向かう。美香さんはサッカー部のマネジャーをしているのだ。



「じゃあ、ここで」



「おう、頑張れよサッカー部」
私達はちょうど靴箱に向かう道とグランドに行く道に分かれた所でバイバイをした。



「沙奈ちゃんのクラス、出し物何するか決まった?」
先輩が二人きりの廊下でそう聞いてきた。



「そうですね、多数決でコスプレ喫茶に決まりました。」
それ以外にメイド喫茶、男装女装喫茶などが出たけど自分の好きな格好が出来るからってコスプレ喫茶に決定した。




「楽しそうだね」
そう言って先輩はクシャりと笑った。
この笑顔に私は一目惚れしたんだ。
目を細めて口元にはエクボが出来て大人ぽい先輩が無邪気な子供になる。この笑顔を見れるだけで私は凄く幸せなんだ。



「先輩のクラスは何するんですか?」