愛のかたち

『そんな前から・・。わたし、原口さんのことはずっと憧れてて。でもわたしとか相手にするわけないって思ってたから驚きました。』

そう言うと原口さんも驚いていた。

『俺ら相当マイナス思考だったんだね!!』

と原口さんが言ったからわたしは声を出して笑った。


そんなとき前方から俊くんがこっちに歩いてきてるのが見えた。

原口さんもまた黙ったから気付いたんだと思う。

近くに来て俊くんは目の前で立ち止まり

『すみません。咲貴ちゃんちょっと借りていいですか?』

いきなりだが俊くんが穏やかに原口さんに言った。


わたしは黙っていたが原口さんはいいよ。と言ったのでわたしは立ち上がって俊くんの後ろを黙って歩いた。


なんか・・あいのりみたい。

不謹慎だけどちょっと思った。


途中原口さんの方を振り返ったが原口さんは笑って手を振ってくれた。

わたしは複雑だったけどちょっと手を振って俊くんの後ろを歩いた。

水着の上から肩にかけているディズニーのバスタオルが砂だらけになっていたので払いながら。


ちょっと離れたところで俊くんは立ち止まって下にドカッと座った。

わたしもちょっと離れて横に座った。


『あの人、何歳?好きじゃないって昨日言ってたよね?なんでここいるの??』

気になっていたんだろう。

まとめて質問された。



『俊くんの1こ上だよ。ここには偶然・・来てたみたい。』

偶然ではないけど言いにくかったので偶然ということにした。