約束の時間は夜の7時。

待ち合わせ場所は街の百貨店の前。

東京とかとは違って田舎だからオシャレなところで待ち合わせなどはできないが、この県、この街、この言葉が好きで離れたいとは思わなかった。

さっきまで雨の心配をしていたが、どうにか雨はやんで傘は持ち歩かずに済んだ。

こういうときって何故かこれからいい事がある兆しかもとかとこじつけたくなってしまう。



7時前に待ち合わせ場所へ行くと友美が女の子2人と話していた。



知り合いじゃないのってわたしだけか。仲良くなれるかな?



こういうときは女の子は色々と気にするものだからわたしも当然すごく気になる。

『友美。』

そう言って近寄ると友美はすぐ寄ってきて2人の女の子にすぐ紹介してくれた。

『まじ美人っ!!モデルみたい!!』

友美の友だちがわたしを見て一発目に発した言葉はこれだった。

自分ではそんなことは思ったことはないが、スタイルだけはちょっと自信はあった。

友美もいい子連れてきたでしょ?とか言ってるからわたしは謙遜した。



男の子たちはもうお店にいるとのことだったので4人でお店に向かった。


平日ということもあり、そんなに人は多くはない。

人が多いのが好きじゃないのでわたしは平日の夜が好き。


友美の友だちがGジャンを着ていたのでやっぱり着てこなくて正解だった。

やっぱさえてるかもしれない。



お店はカフェみたいに見えるお店だった。

白いソファーが並んでいたり、綺麗なガラスのテーブルがあったり。


案内されるとキレイな格好をした男の子たちが4人座っていた。

タバコを吸っていたり、メニューを見てたりしていた。


わたしはB系という格好がどうも苦手でそういう服装をしていたら絶対圏外なんだけど今日は誰1人いなかったのでウキウキしたりしちゃっていた。