『おー咲貴ちゃん。久々だねー!!いつ以来だった??』

大声で喋りながらカツンカツンと足音をたてながら俊くんが来た。

今日はアジアン系の服装をしていた。

ターバンまで巻いて、本格的。



周りの人が俊くんを見てる。

女の子のグループは見とれているようにも見える。


それよりも・・・声でかっ!!

それにしても相変わらずかっこいい顔してるわ。


俊くんがテーブルに着いた頃に

『ひさびさ。』

と一言だけ言った。

俊くんは来た瞬間、ポテトを頼んだ。

メニューも見らずに頼んだし、好きなんだろうな。

そしてそういえばカラオケでも頼んでいたことを思い出した。



そしてそれからは恵介くんの話題になった。

ギャルと一緒にいるのは好きだからじゃなく、その子が金遣いが激しくて全ておごってくれるからお金がないときだけ一緒にいるとか、ブリッコが嫌いで友美といるとき何度か殴りたくなっただとか、ホテルでヤッてしまったら彼女顔されそうな気がしたから突き放したとか、彼女はいないけどこの数ヶ月で20人くらいとヤッたとか。

わたしはほんとにキレそうだった。

友美の話のときはさすがに

『そんなこと言わないで。怒るよ?てかそれなら友美となる可能性あったのになんでラブホなんて書いたの?』

と言った。

すると

『ごめんごめん。あれはウケ狙いだったけどまさか引かれるとは思わずにさ。友美の執念だろうね。』

と笑いながら謝ったのでこれからも笑い話にするんだろうと思うとまたイライラした。

こんなに帰りたいと思った時間は今まであったかな、と考えたりもした。

その上、ヤッた人数が多いっていばるのはガキすぎる。



俊くんは頼んで運ばれてきたポテトを食べながら恵介くんの話を聞いてずっと笑っていた。

おもしろくもないのにどうしてこんなに笑うのかがわからなかった。

わたしは冷めた表情をすると空気が悪くなるとわかってたけど・・我慢出来なかった。