愛のかたち

咲貴・・・

あの時、俺はこんな過ちを犯すなんて思ってもなかったよ。



こんな思い返すくらいならあの時、アイツに譲るんじゃなかった。


後悔って言葉以上の後悔をしたと思う。



どんだけ戻れたらって思っただろう。






あの日、俺の目の前であの男友達に断りを入れてた。


告白されてたってその時知った。


俺を安心させたかったんだと思ったのと同時にいい子だって実感したんだ。


そして腕を咲貴が組んできたとき、俺の左手は熱かった。


熱くなるほど嬉しかった。