起きたときはもう夕方近くになっていた。
俊はまだ寝ている。
しょうがなくわたしはキッチンへ降りて料理をしようとしている理沙ちゃんに俊の分も頼んだ。
『これからは5人分になるのね・・・厄介な狼がまたあと1人住み着いた・・・』
と嫌味を言われたけど純くんはすごく気まずそうな顔をしていたので笑った。
狼・・・
もしかしてさっきの聞こえてたのかな。
途端にちょっと恥ずかしくなった。
そしてその後、5人で初めて夕食を食べた。
今日は理沙ちゃんの特製ドリアだった。
俊は手作りのドリアを初めて食べたらしく、すごく嬉しそうだった。
理沙ちゃんや知香ちゃんはその言葉に同情してすぐに『毎日来ていいのよ。』と子犬を拾った気分になっていたっぽい・・・。
『じゃあ、仕事だから帰るね。』
そう言って俊はヘアセットをして部屋を出た。
車まで送ると俊は車に乗り込み、わたしにポンッと何かを投げた。
小さな箱。
『前さ、約束してたじゃん。誕生日にはペアリングって。それ遅れたけど。じゃあ行って来る。』
そう言って表情も見せずに俊は車を発進させようとした。
『俊、待ってよ!!これ、自分で付けろって言うの??』
すると照れ臭そうな顔をした俊がしょうがなくこっちを見て
『・・・しまった、そうか。なら明日な。開けるなよ!!』
そう言って車で走り去った。
ペアリング・・・覚えてたんだ。
嬉しくて車を見てると・・・あのサイン・・・。
バイクじゃないけど車でブレーキランプを5回点滅させてくれた。
俊・・・ちゃんと覚えててくれてたんだ。
俊はまだ寝ている。
しょうがなくわたしはキッチンへ降りて料理をしようとしている理沙ちゃんに俊の分も頼んだ。
『これからは5人分になるのね・・・厄介な狼がまたあと1人住み着いた・・・』
と嫌味を言われたけど純くんはすごく気まずそうな顔をしていたので笑った。
狼・・・
もしかしてさっきの聞こえてたのかな。
途端にちょっと恥ずかしくなった。
そしてその後、5人で初めて夕食を食べた。
今日は理沙ちゃんの特製ドリアだった。
俊は手作りのドリアを初めて食べたらしく、すごく嬉しそうだった。
理沙ちゃんや知香ちゃんはその言葉に同情してすぐに『毎日来ていいのよ。』と子犬を拾った気分になっていたっぽい・・・。
『じゃあ、仕事だから帰るね。』
そう言って俊はヘアセットをして部屋を出た。
車まで送ると俊は車に乗り込み、わたしにポンッと何かを投げた。
小さな箱。
『前さ、約束してたじゃん。誕生日にはペアリングって。それ遅れたけど。じゃあ行って来る。』
そう言って表情も見せずに俊は車を発進させようとした。
『俊、待ってよ!!これ、自分で付けろって言うの??』
すると照れ臭そうな顔をした俊がしょうがなくこっちを見て
『・・・しまった、そうか。なら明日な。開けるなよ!!』
そう言って車で走り去った。
ペアリング・・・覚えてたんだ。
嬉しくて車を見てると・・・あのサイン・・・。
バイクじゃないけど車でブレーキランプを5回点滅させてくれた。
俊・・・ちゃんと覚えててくれてたんだ。


