愛のかたち

『わたし・・孝浩くんのこと簡単には・・・。それでもいいの??』

1年ちょっと住んだ孝浩くんのこと、簡単に忘れられない。

答えはもちろんわかってるけどこのことは伝えておきたかった。



『咲貴、俺寮に今いるけど近々アパート借りるつもりなんだ。一緒に住もう。』

え??わたしの言葉はまるっきり無視!?

一緒に住もうって話進んでいってんじゃん。


その言葉に笑いながらも俊を見てみると満足げな顔をして運転をしている。

一体どこに向かってるんだろう??


『一緒にかぁ。どうしよっかな~。』


すると俊は唇をとがらせてちょっと不機嫌そうな顔をした。


『咲貴、俺真剣に言ってるからね?ちゃんと本音聞かせてよ。正直な話まじでビクビクしてんだから。』

そしてポケットからタバコを取り出して火を付けた。


『ねぇ、わたしがタバコ吸い始めたって言ったらどうする?』

その瞬間、俊は驚いたかのようにこっちを向いて


『吸ってるの!?』


と大きな声で聞いた。


『いや、どうするって聞いただけ。吸ってはないの。吸ってみたけど無理だった。』


『そうなんだ。吸わないほうがいいよ。吸ってたらやめろって言うかな。なんで吸ったの?嫌いだったじゃん。』


『・・・・だれかさんがいなくなったから同じタバコくらい吸って思い出そうとしてただけだよ。』


そう言ってわたしは俊の持ってるタバコを取って一口吸ってみた。

肺に入れた瞬間に思いっきりむせた。


『ゴホッゴホッゴホッ・・』


『お前はバカか。』


そう言って運転席のドリンクホルダーに置いてあるペットボトルのお茶の蓋をはずして渡してくれた。