『咲貴、俺の事好き??』


『うん、好きだよ。』


うん、孝浩くんのこと好きだよ。

大切な人だって思ってる。


一緒にいて落ち着くし、わたしを大切にしてくれる。

俊のこと忘れてないのを知っててもわたしを責めたりなんてしない。


精神安定剤的なものは孝浩くんなんだ。


『明日、どこ行きたい?誕生日。』


『ここがいい。孝浩くんと一緒にこの家で祝ってほしい。』


『金のかからない女だな。我儘の使い方知らないだろ、お前。』


笑ってるけどわたし、我儘すごい使ってるよ?

孝浩くんだって知ってるくせに。


『そのお金はちゃんと未来のために貯めといてよ。』


『そうだな。じゃあせめていいもの食べようか。咲貴の料理もだいぶ食べれるようになってきたけど誕生日くらいおいしいものを・・』


パコッ!!


わたしは孝浩くんの頭を叩いた。

失礼な。

料理は苦手なのに頑張ってるんだから!!!


『もうそんなこと言う人は食べなくてよろしい!!』


『うそうそ!!おいしいって、咲貴の料理。』


『調子よすぎー!!』


そんなわたしの頭を撫でる孝浩くん。


『ちゃんとお祝しような。』


すごく優しい顔。


『うん。ありがとう。』


孝浩くんがいてくれて



本当に救われる。