愛のかたち

『え・・あの・・2人?』


『あ、いや話だけ聞いてほしいだけ。だめかな??』


どうしよう。

俊にバレたら確実に怒られる。

怒られるですむかな??

でも・・こんなこと言うなんて孝浩くん、切羽詰ってるんだよね?

会ったがいいかな?色々助けてもらったし。

うん、そうだよね。

お礼だよ。

たまには役に立たなきゃ。


『わかった。どこに来たらいい??』


『危ないから家いていいよ。家着いたら連絡する。』


電話を切ると大きく息を吐いた。


深呼吸ではないよ、ドキドキなんてしてないよ。


いや、嘘です。


心臓、加速しすぎ・・。

手、汗出すぎ・・。



きっとあと数十分したらまた携帯が鳴るんだ。

そしてまたあの車に乗るんだ。


まだ、あのピンクのクッション置いてあるのかな??


ないよね。


あれはわたし用だって言って買ってくれたんだもん。



時計の針、こんな動くの早かったかな??

どんどん動いていってる。


そして数十分後に携帯が鳴った。

ディスプレイには孝浩くん。