愛のかたち

今日は午前中授業だから友美とバイトまで時間を潰すために遊ぶことにした。


俊とケンカしてることも言わなきゃ・・・だしね。


放課後、ファーストフードのお店に行き、ハンバーガーを頬張りながら俊とケンカしていることを話し始めた。

店は同じ午前中で学校が終わった高校生たちや、OLたちで賑わっている。


『え~、俊くんヤキモチやきすぎだねー!!そのネックレスだって鍵状なのは咲貴のことを鍵で俺の中に閉じ込めるって意味も入ってたりして~。』


マンガか??

こんなマンガあったよね??

シドアンドナンシーか!?

こんな映画あったよね??


『そこまでは考えてないと想うけど・・最近ほんっとに縛り方ってか、色々と重い時もあるんだよね。いつも一緒みたいな感じで。高校卒業したらアパート借りるから一緒住もうって話も出たんだ。結局一人暮らししないらしいからその話は流れたけどそのときに・・・咲貴が見えないとこで何してるのか気になるからそばに置いていたい。って言われて・・・。そこまでしなくても・・って思ったのね。』


『そうだねー・・・。咲貴はあんまり縛られたりするの嫌うから苦手か。』


『ん、束縛は普通程度なら大丈夫だけどバイトの先輩と話すなって・・そこまでされるとね・・。俊がカプリ入るって言ったとき嬉しいってのもあったけど、ここが不安だったのね。やっぱり的中。』


一緒についてきたウーロン茶のストローを軽く噛みながらわたしは言った。


友美はポテトの小さいのを食べながら


『今、ケンカしてるじゃん?連絡とりたい?話したい??』


『そりゃ・・仲直りはしたいけど・・。バイト中にやっぱり先輩と話したりしちゃうから俊の怒りは増大してるのよ・・・。めんどくさいことに・・・。』


そう言うと友美は笑った。