愛のかたち

一斉に出すと恵介くんは【1】で俊くんが【2】。

正直すごくホッとした。

もし恵介くんが2だったらどうしようと思っていたから。

友美の気持ちも考えて複雑だし、恵介くんなら・・・間違いなくヤリそう。


恵介くんはそれから友美の手をひいて近くのラブホのほうに歩いていった。

友美は手を繋いでかなり嬉しそう。


通りの客層がだんだん全く違ってくる。


わたしと俊くんも後ろをついていったが、なぜか一言も喋らなかった。

喋りかけるなってオーラ。

お昼とは全然違っていた。

俊くんは歩きながらメールをしていてちょっと顔を見たときに微妙な顔をしていた。



ラブホなんて・・いやだな・・帰りたい・・。



俊くんも帰りたがっているということもあり、わたしは流されて帰りたい気持ちでいっぱいだった。

ホテルに着くと部屋は4つあいていた。

隣同士なのはなかったので恵介くんが適当に2つ押してその部屋の2つが点滅していた。

わたしたちは302号室、友美たちは401号室。

エレベーターに4人で乗り、わたしたちは3階で降りた。

2人を見送った後、わたしたちは立ち止まっていた。



わたしは後ろについていこう。



そう思っていたとき

『これ、休憩じゃなくて泊まりとかできるのかな?』

俊くんが言ってわたしの肩を抱き、歩き始めた。

『泊まり!?え、帰りたいんじゃないの!?』

つい言ってしまったがその言葉にすぐ

『眠いだけだよ。寝たい。』

そう言って部屋のドアを開けた。

すぐに俊くんはフロントに電話して宿泊にすると告げていた。

時間も11時を過ぎていたので宿泊可能な時間帯だった。

わたしはベッドの近くにあったソファに座り、俊くんはすぐにベッドに横になっていた。