『そんなことないと思う・・』


『あるって。気をつけろ。それが言いたかっただけ。』


そう言って不機嫌丸出しでベッドにドカッと寝転がった。


そんな怒られたって・・・。

だってわたし・・どうしようもなくない??


『気をつけろって・・避けるわけにはいかないじゃん。仕事中だし・・。話す内容だって仕事のことだし・・・。』


すると俊はまた起き上がった。


『避けろなんて言ってないだろ。愛想よくすんなって言ってんだよ。』


『なんで?愛想悪くしたら感じ悪いじゃん。』


『は?愛想よくしたら向こうも報われない想いが膨らむだろ!』


『でも冷たくなんてできないよ。』


『じゃあ八方美人にしてれば??』


まじでムカつく。

確かに俊の言いたいことだってわかる。

彼女が他の男に言い寄られるのは絶対いい気持ちはしない。

っていうより嫌に決まってる。

ヤキモチだってわかってる。


でも、そんな言い方なくない??

ってより最近、俊はわたしの縛り方がおかしいよ。


つなぎ止めておこうっていうのか・・・

なんか、異常なほどの想いを感じる。


ちょっと重いくらい。


部屋に入ると異常なほどキスをしたりするし、常に手は握ってる。


2人のときは離れない。


そして仕事の人と仲良くするな。

しょうがないことだってあるのに。