愛のかたち

ペンが周ってくるとわたしは【ボウリング】と書いた。

それくらいしか思い浮かばないし。

そしてその書いた紙を折り曲げ、最初に書いていた恵介くんに渡した。

そして全員の紙を持った恵介くんが手を合わせて上下に振った後また片手に乗せ


『誰かひいて。』

と言った。

その言葉に反応した友美が一枚紙をひいた。

それをカサカサと開いたあと言った。

『ラブホって書いてあるけど・・』


はぁっ!?誰だ、そんなこと書いたの・・


友美も誰が書いたのー?と聞いていた。

だが、誰が書いたかは名乗り出なかった。

間違いなく友美の字ではなかったから恵介くんか俊くんのどっちかだったけど。


あとの3枚も開くと【ボウリング】【帰る】【プリクラを撮る】だった。

プリクラは友美として、どっちかのほうは帰りたいと思っているということがわかった。

それに友美も複雑な心境だろうと思っていた。


『てか、ほんとに行くの?うそでしょ?』

わたしはそう言うが恵介くんはしょうがないじゃんと言っていた。

そしてまた紙に1と2という数字を書いて引かせた。



もしかして・・部屋!?



それしかないのだがわたしは結構パニくっていた。

わたしがひいた数字は【2】で友美は【1】。

恵介くんが一斉に前に出そうというのでもし恵介くんが2と言った場合わたしが1の番号を持っているというふりをしようと思ってたのに、それができないから正直ちょっと焦っていた。

そして、この恵介くんの慣れとノリでラブホと書いたのは恵介くんだとこのときくらいに気付いた。

そして俊くんは帰りたがってるということも。