愛のかたち

『うける!!世間狭すぎだろ!!』


笑っているのは俊くん。

俊くんだって人事じゃないのに・・・。


『狭すぎて怖いくらいだよ・・。どうしよう、ほんとに。』


さっきの村松さんのことで相当悩んでた。


わたしはバイトが終わっていつも通りに迎えに来てもらい、今日は俊くんの家に来ていた。

あの日、俊くんに家庭のことを聞いてからだと思う。

俊くんの家に遊びに行くようになったのは。

いつの時間に行っても家はシーンとしている。

そんな姿を見せたくなかったのかな??

家に入るとき、俊くんはいつもあの陰があると思ったときの顔つきをする。

ほんとは、家族仲良しでいたいんだろうな・・・。



『原口さんは彼女はいないらしいけど最近新しく入った女子高生1人と咲貴ちゃんの後に入った子がすっげー狙ってるっぽいけど・・。ちなみに俺だって狙われかけたんだからな。俺だってモテるんだから!!』

『はいはい。わかったわかった。てか、村松さんどうなるんだろ・・・。めんどくさいから放っとこっとー。』


そう言ってわたしは俊くんの肩にポスッと首を乗っけた。


『咲貴ちゃんまた誘ってきたー・・・。クリスマスまで我慢しないよ??』


そう言って俊くんはキスをする。

いつもそう。

我慢しないって言っても絶対に手は出さない。


約束を守ってくれる、そういうところがわたしは大好きだもん。



『あー!!忘れてたっ!!』


いいムードの中、わたしは大声を出した。


『なにを??ビックリしたー・・・』


そう言う俊くんの言葉は放置して言いにくそうにわたしは切り出した・・・


『クリスマス・・・23日~26日は強制出勤らしいの・・・。』