『うん。でも孝浩くんと付き合ってたから拒絶した。』


『あの、今からキスしていい??』


話の途中なのに・・・。

なにそれ・・。


ちょっと呆れながらも近づいてくる整った顔。


何も言わず少し目を瞑ると唇が触れた。


3秒くらい??

ドキドキしていた。


『あぁーーー!!まじ無理!!咲貴ちゃんまじ付き合おう。俺繋ぎ止めとかないと今すっげー不安かも。』

そう言って繋いでいた手を離してガバッとわたしを抱きしめた。


俊くんのほのかな香りがする。

何の香水だろう?

いい香り。



『俊くん、今わたしまだ100%俊くんのこと好きなわけじゃないよ。』


『いいって。さっきも言ったじゃん。』


なんでそんなに焦ってるんだろう。


別に逃げたりなんてしないのに。


でも寒いし、俊くんの胸は心地よかったからわたしはそのまま抱かれていた。