ホントのこと、話してくれてるんだな・・・。

知ってほしいの??

それとも話したかったの??


突然告白し出したことに本当はちょっと驚いていた。


『俺が咲貴ちゃんのこと気になり始めたのはね、もう出会ってすぐだと思う。綺麗な子だなって思ってた。』


『━━・・。』


前に愛子ちゃんの変わりにって言われていたのでわたしはここは返事ができなかった。


『その時、俺愛子のことが好きでさ。見込みナシだったけど。それで好きになれそうな子見つけたって思ったのが本音。本当にいい子がいる。って思ったよ。一緒に帰ったり、話したり、遊びに行ったりして。』


『━━うん。』


『あのファミレスで会うちょっと前に実は俺フラれてたんだ。恵介には言ってなかったけど。それで・・ちょっと調子いいこと言うけど、咲貴ちゃんに会いたいなってあの頃思ってた。でもホテルで冷たくして以来だったから連絡も出来なくってさ。そしたら恵介がファミレスに一緒にいるって言うから急いで俺、ファミレス向かったんだ。』

『━━うん。』


『好きな人いるってあの時言われた時、ちょっとショックだったんだ。そしてその日もやっぱり咲貴ちゃんの素直さとか話とか聞いてていい子だって思って気付いたらその日から咲貴ちゃんのこと考えるようになってた。』


『うん。』

『祭で・・・男の人と来てた時は正直まじ焦った・・。取られるじゃないけど、好きな男だろうと思ってたし・・・。やばい、俺急がなきゃみたいな・・。ね。』


『━━うん。』


『それであのキャンプは俺めっちゃ楽しみしてたんだ。その日は一緒にいれるって。そして告白した━━。』

『うん・・。』


『そしたら俺変な女に絡まれて抜けようとすると止められて恵介も止めるし。抜けられなくてさ・・。そしたら咲貴ちゃんが男と一緒にいて・・。ヤバイと思って行ったら・・祭に来てた人で━━。』


『━━。』


『まじ焦った。そして一緒に帰らないとかになって。まじ自分を責めた。ありえないよね。普通に。』

俊くんは下を向いていた。