『さむっ!!』


校舎を出ると冷たい北風が吹いた。


肩をすくめて校門まで少しずつ歩いた。



『咲貴らしいね。どうにかなるよね。』


友美はもう心配そうな顔はもう消え、隣を歩いていた。


わたしらしい━━・・。

強がりなところ??

どうにかなるかと適当なところ??


友美にはどういう意味よ~??と言いながらもまだ笑っていた。



校門にはやっぱり目立つクラスメイトのギャルが3人いた。

金髪ですごくミニのスカート。


近づくたび、大きい声が聞こえてきた。

すっごいオーバーリアクション系の。


まだ男の子たちの姿は見えない。


その中の1人がわたしを見つけ、また更に大きな声で


『咲貴おそ~い!!』

と言った。



そしてギャル達全員がこっちを見たかと思ったら、恵介くん、そして前来ていた男の子、俊くんの姿が見えた。


やっぱり俊くんだった。



覚悟を決めよう。


そう思ってわたしも大声で


『ごめんごめん。』


と言って小走りで走った。


横では友美が心配そうな顔を隠せないような表情をしていた。