愛のかたち

理沙ちゃんに車の中で散々俊くんのことを聞かれ、孝浩くんがいるのに近づきすぎだと怒られた。

そして関わるなって言われた。


でも、何故かほっとけなかった。


純くんと理沙ちゃんに公園の近くまで送ってもらい、少し歩くとバイクに俊くんが座っているのが見えた。


『俊くん、大丈夫なの??ケガ。』

歩きながら言うと俊くんはこっちを見て


『俺はいいよ。顔がすっげーブサイクなったけど。』


『わたしもー。』


この言葉を言いながら笑ったら俊くんはバイクを降りた。

そして、わたしをいきなり思いっきり抱きしめた。


『俊くん!!ちょ、離して。痛いよ。』

あまりの力強さに痛いくらいだった。


俊くんはゆっくり離すとわたしの顔をまじまじと見て、腫れたところに手をあてた。


『ごめんね、俺のせいで。守ってやれなかった・・。』


『俊くんのせいじゃないよ。わたしが━━・・』


その瞬間だった。

わたしの口を塞がれた。



俊くんの唇に。