愛のかたち

学校が終わるとバスと徒歩でバイト先に直接向かった。


わたしのバイト先はビデオやDVD、CDのレンタルショップ。

小さい店で従業員も店長を入れて全部で13人しかいないけど、自給もいいし、人間関係もまぁいいし忙しくもないから苦にならない。

『おつかれさまでーす。』

わたしは白シャツに黒のスキニーパンツに着替えてレジにいた人に言った。

『おつかれー。』『お疲れ様です。』

そう言った言葉が返ってくる。


そんな大きな店でもないのでカウンターはだいたい2、3人ほど。

わたしはほとんどの時間をいつもカウンターで過ごす。

人間観察好きにはもってこいの場所。

たまに真面目そうな教師っぽいやつがすごいAVとか借りたり、かっこいい今どきの人が熟女ものとかのAVを借りたりすると思わず笑ってしまいそうになる。

『新垣ちゃん、今日なんか楽しそうじゃない?』

声をかけてきたのは2つ上の原口孝浩さん。

わたしの憧れの人。

ちなみに彼女はいないらしい。



『え、そうですかー?学校始まったからかな?楽しいし!!』

寝坊して遅刻したくせに笑顔でこの口はうまく動くなと我ながら思った。


原口さん相変わらずかっこいいな~。

この整った顔はそのへんの芸能人よりよっぽどかっこいい・・


『学校好きとか珍しいね。あ、来週またうちの飲みあるらしいよ!沢村さんに聞いてみてね。』

うちの飲みというのはこのバイト先の飲み会。



幹事、沢村さんかぁ・・苦手なんだよなぁ。

あのライバル意識・・



沢村さんは原口さんと同じで2こ上。

普通の女子大生ですこしぽっちゃり気味。

なぜかすっごくライバル視されていて、話かけたりしてもいつも冷たい。

わたしの予想では原口さん狙いかと。