翌日、友美と孝浩くんの大学、県立大の前で待ち合わせをしていた。

拓也くんがどうしても友美に制服で来て欲しいと頼んだせいでわたしまで制服で行くはめになってしまった。

厚手のコートを着てバイクを運転している時、孝浩くんと仲直りできるかな。ということと、俊くんのことが気になっていた。


昨日の直哉という男の言葉のせいで。

やっぱり今日言おう、昨日のこと。

バイトで今日、俊くんに昨日言われたことを言おうと思った。

昨日抱きしめられて以来だから話すのが気まずいけど・・・。


大学に着くとすでに友美は来ていた・


『咲貴!!』

いつもより更にスカートが短い気がする・・。

気合い入ってるな。


わたしは友美と孝浩くんと拓也くんのサークルの名前の入った焼きそば屋さんを探した。

月曜日ということもあり、制服の高校生なんてサボってると思われただろう。

わたしたちは相当目立っていたし目線も集まってた。


拓也くんに友美が歩きながら連絡してくれたらしく、目立つところに拓也くんが来てくれていた。

『咲貴ちゃん、ミス流星らしいじゃん。おめでとう。てか・・孝浩に今日言ったら知らなかったけど・・言わないほうがよかった・・??』

拓也くんが言いにくそうに言った。

『ううん、大丈夫大丈夫。今日話すつもりだったから。』

わたしがそう言うと2人は顔を見合わせて微妙な顔つきをした。

わたしはその意味がわからなかったけど気にもしなかった。

今思うときっと、連絡まだ取ってないんだ。と顔で会話してたんだと思う。


拓也くんの案内でサークルの焼きそば屋さんのところに着いた。

そこには2日ぶりに見る孝浩くんの姿があった。

横にはキャピキャピと孝浩くんに話しかける超ミニのデニムスカートをはいた女がピタリと寄り添っていた。

見た瞬間イラッとした自分がいた。