わたしたちはそのまま帰宅した。


家に着くと拓海とその弟の陽司が来ていた。


『ヨッ、ミス流星。』

酔っ払いのおっさんのように理沙ちゃんが言った。

『うるさいなー、元ミス流星。』

実は理沙ちゃんも知香ちゃんもミス流星経験者。

しかもわたしも含め3人とも2年のときに。

もっとも2人は3年のときもミス流星になったけど・・・。

すごいプレッシャー。


『拓海、あんた喋ったね・・・。』

わたしな笑いながら低い声で言った。

『ははは。でも断トツ過ぎてびびったわ。ミスター流星あったら俺、なれたかな??』

こいつ、絶対調子のってる・・・。

そう思いながらもバカじゃない?と冷たく言い放った。


この日、夜遅くまでわたしたちはワイワイと騒いだ。

気付くと時計の針は3時になっていて、孝浩くんにミス流星のことをまだ言ってないことに気づいた。


やば、こんな時間。

疲れてるだろうし、寝てるよね。

明日言おう。

昨日のメールも返ってきてないことだし。

そう思い、お風呂に入って寝た。

孝浩くんが報告を待ってたということも知らずに・・・。



リビングでは拓海と陽司がゴーゴーといびきをかいて寝ていた。