事務所に入ると店長は売り場にいるらしく誰もいなかった。



『なんで言わなかった?諦めないって言われたってこと。』

孝浩くんは恐い顔をしていきなり問い詰めてきた。


『・・・相手にする気なかったから。こんなことになるなんて・・・。』

わたしはうつむきながら小さな声で言った。


『あいつ、咲貴を奪い取るって。俺から。』

そう笑いながら言う孝浩くんにわたしは顔を上げて目を見ながら

『そんなことならないから!!』

すぐに言った。



でも孝浩くんはすぐにわたしから目を逸らして


『なるべく・・近づかないようにね。』

そう言って事務所を出て行った。


俊くん、孝浩くんに何言ったの??

どこからどこまで本当の話なの??

全てが見えないよ。




わたしは前も2人で悩んでいたが、また悩まされることになってしまった。