『咲貴ちゃん、モンパチだったら何の曲が好き?』
肩に置いていた手はいつの間にかもう俊くんの膝の近くに戻っていた。
わたしは本当は何の曲が好きなのか決まっていたが少し考えたフリをして答えた。
『やっぱり月灯りの下でかな。あの曲の歌詞が好きなの。』
その瞬間に俊くんは右手を取り、わたしの左手を握った。
『このとこの歌詞じゃない?俺もこの曲が好き。』
ニコやかにそう言ってわたしたちは2時間の間、手をつないでいた。
みんなからの視線がこっちに注がれていたということを気付かずに。
その後、明日も学校ということもあり、ここで解散することに。
友美は恵介くんに猫なで声で
『わたしの家歩いて20分くらいだから送ってほしいな。』
と言っていてオッケーをもらっていた。
友美、やるな・・・。
明日マネしてからかってやろ~っと!!
すると隣から声が聞こえた。
『咲貴ちゃんの家は?どのへん?』
俊くんが聞いてきた。
わたしはあんまり初対面の人には家を教えたくなかった。
前に知らない男からストーカーをされたことがあって、初対面は十分気をつけるようにしていたから。
だけど俊くんは趣味が合ったこともあり親近感がわき教えてもいいような気がして
『ここから歩くと30分くらい。でも友美とは逆方向だけどね。』
そう言うとかわいい笑顔で
『じゃあ送るよ。一緒に帰ろうか。』
そう言ってまた左手を手にとってつないだ。
肩に置いていた手はいつの間にかもう俊くんの膝の近くに戻っていた。
わたしは本当は何の曲が好きなのか決まっていたが少し考えたフリをして答えた。
『やっぱり月灯りの下でかな。あの曲の歌詞が好きなの。』
その瞬間に俊くんは右手を取り、わたしの左手を握った。
『このとこの歌詞じゃない?俺もこの曲が好き。』
ニコやかにそう言ってわたしたちは2時間の間、手をつないでいた。
みんなからの視線がこっちに注がれていたということを気付かずに。
その後、明日も学校ということもあり、ここで解散することに。
友美は恵介くんに猫なで声で
『わたしの家歩いて20分くらいだから送ってほしいな。』
と言っていてオッケーをもらっていた。
友美、やるな・・・。
明日マネしてからかってやろ~っと!!
すると隣から声が聞こえた。
『咲貴ちゃんの家は?どのへん?』
俊くんが聞いてきた。
わたしはあんまり初対面の人には家を教えたくなかった。
前に知らない男からストーカーをされたことがあって、初対面は十分気をつけるようにしていたから。
だけど俊くんは趣味が合ったこともあり親近感がわき教えてもいいような気がして
『ここから歩くと30分くらい。でも友美とは逆方向だけどね。』
そう言うとかわいい笑顔で
『じゃあ送るよ。一緒に帰ろうか。』
そう言ってまた左手を手にとってつないだ。


