・・・今までは、何となく生きてきた。文句を言われても、馬鹿にされても、全く悔しいとは思わなかった。
きっと目標となるものが無かったんだと思う。
こんなに夢中になって頑張っている自分が居るなんて、信じられないけど。
椿
「……まただ。」
その日も下駄箱には嫌がらせの紙切れが入っていた。実はあの日から毎日この嫌がらせは続いていたのだ。
椿
「……くだらない。」
いつものように紙切れを丸めてゴミ箱に投げ入れようとした時、何かの視線を感じて振り返る。
椿
「……誰かに見られてるような気がしたけど、気のせいか…。」
・・・冬休み中も毎日学校に来てる人で、私のことを嫌ってる誰か…。
