私は、あなたが嫌いではなかった。





出会ったばっかの頃は、怒ったりいらついたりしていることが多かったけど、

たまの機嫌がいいときに色んな話をしてくれるのがなぜだか好きだった。


不機嫌な時の方が多いからか、みんなは大して好いてないみたいだったけど。







私はあなたがどんな話をしているときも、あなたを見て聞いていた。

下を向くのはノートを取る時だけ。

あなたが笑うとつられて笑ったりしていたかもしれない。

そのくらい真剣に聞いていた。





教卓に立つ姿が似合っていた。