……やっぱり敵わない……




私が渚くんをからかえる日なんて来るのだろうか……




「じゃ、サッパリしてくるね」




「……いってらっしゃい」




パタン、と閉まったドアを見て私はその場にしゃがみこむ。




「はぁー……」




渚くんがかっこよすぎて死ぬかもしれない……




だって今日から2晩一緒に過ごすってことでしょ!?




初っ端でこんな心臓ばくばくさせてどうする……




私はそう思いながらポスッと座布団に寝っ転がった。




……夕飯まであとちょっとあるな……




……少し寝よっと。




そして私はスッと意識を手放した。