愛を知らない私を愛して








「あのー……お二人さん? そしたら鍵欲しいんだけど……」





私がそう声をかけると2人はハッと我に返った。





「……ああ鍵ね! 依茉、部屋に一人で大丈夫か?」




「大丈夫だよ! 子供じゃあるまいし……藤井サブ、温泉行くとき声かけてくださいね!」




「うん、もちろん! メッセ送る!」




「まってます、それじゃ二人でごゆっくり」




私はニコッと笑って二人と別れた。