愛を知らない私を愛して








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そして2時間半ほど車を走らせ、私たちは目的地に着いた。





「わー! 旅行に来た感がある!」




藤井サブは車から降りてスーッと空気を吸った。




「私……温泉なんて家族旅行で来た以来です!」




私もその場の雰囲気にワクワクする。




「依茉、渚くん夜つくんだよね?」




「うん! 夕飯には間に合うって言ってたかな」




「よしじゃあチェックインして先に旅館の温泉楽しむか! 俺も運転疲れたし」