「……逃げないでよ!!」 同じように声を荒げる私に渚くんはビクッとする。 「なんでそんな怯えるの!? 私を傷つけるのが怖いんなら最初から近づかなきゃ良かったでしょ! ここまで私を好きにさせたならその責任くらい取りなさいよ!!」 はぁはぁ……と私は息を荒げる。 お店の中のお客さんたちは私たちに大注目していた。 「……外でよう」 「……」 私は黙って渚くんについていく。 ……つい、声を荒げてしまった…… でもこれくらい私の気持ちを伝えないと……渚くんは私に対して変わってくれない。