暑い中、夏休みの真っ最中にも関わらずほとんどの生徒が登校していた。

合唱コンクールの練習のためだ。

私は日々の練習でストレスが溜まり、押しつぶされそうだった。

最初の方の練習は上手くいっていたが、練習を重ねるにつれて、壁にぶつかる事が増えていた。

一方、ちはるはと言うともう私達とは一緒にいなかった。

同じ部活の子と同じグループにいたため、ここ数日全く話していない。

でも、私にとってはその方がストレスが減るので
まぁいいやと、思っていた。

けど、ストレスは増える一方だった。

それは、練習中の事。

やけに、ちはる達のグループがうるさかった。
人の意見も聞こうとせず、ただ喋っている。

何度呼びかけても応じようとしなかったので、

「ねぇ、ちょっと喋りすぎ。人が話してる時くらい静かに聞いてて。」

と、少しキツめに言った。
すると、そのグループの女子達が一斉に私の方を睨みつけた。そして、

「え、そんなに怒る?」 「それな、ちょっと喋っただけじゃん。」 「心狭くね?笑」
「てか、自分だけ張り切りすぎでしょ笑」

と、思いっきり聞こえる声で言った。
それを聞いて、同じグループのちはるを含めた10人近くの女子達は何が面白いのかクスクス笑っていた。

私はあまりのくだらなさに呆れ、軽くスルーをしつつ、無理やり練習を再開させた。

すると、その女子達はまたコソコソ話し始めた。