やきもきしながら委員会を終えて教室へ戻ると、夕陽が差し込んでいた。

逆光で窓際のあたりはよく見えない。

目をこらしながら、ほしのく・・・と声をかけようとしたが、教室に居る人影が誰だかわかって、思わずドアを背に隠れてしまった。

いつの日かの、他クラスの美人な女子生徒が星野くんとしゃべっていた。


(楽しそう)


席についている星野くんと、その前の席に寄りかかって立っている女子生徒。

自分の上履きを見つめる。


(お似合いだ・・・・・・)


華のように笑っていた可愛くて美人な同級生。


それに比べて自分は・・・?


私、何をしようとしていたんだろう。


「ふっ」

涙があふれそうになる。

ドアに背中を預けたまま、重力に負けてしまいそうになる。


力が入らない。


(恥ずかしい・・・・・・、可愛くもない、とりえもない私が告白とか、何考えていたのだろう)