「確かに今までより色んな人と話すようになるかもしれない。でも、一番の親友はちーちゃんだよ」

そう、八坂君を思い浮かべながら話す。

話してみれば、とてもいい人だった。

男女問わず、そういう人は何人もいるのだろう。

もっと色んな人と関わってみたい、そんな欲が芽生えているのがわかった。

気付いたら笑顔で話している自分が居た。

そんな私を見て、千歳はふーっと息をついて返した。

「ありがと。ちょっとさびしいけどねっ。応援するよ。絶対星野くんと付き合いなよね」

「何言って・・・・・・」

わいわいといつもの二人の掛け合いに戻れたことに、ほっと一安心した。


(ちーちゃんも、そうだといいな)


それから一時間ほど、取り留めのない話をして、その日は過ぎていった。