「会社員かぁ。」

オヤジさんが亡くなるまで、会社勤めをしていた洋介。

俺達の中でサラリーマン経験者は、洋介だけなのだ。

「毎朝同じ時間に出勤するのは、しんどいぞぅ。
お前らに勤まるのか?
仕方ない!
お前らと出逢った事が…………俺の運の尽きだな。
手伝ってやるよ。」

素直じゃないところが、このメンバーらしい。

「直ぐに決めなくて良いぞ。
俺達も、お互いの気持ちを今知ったばかりだから。
彩ちゃんと相談して返事をしてくれ。」

「アホ!圭兄!!
洋介がせっかくオッケーしたんだから
考える時間なんてやるなよぅ!!
洋介、一緒に会社勤め頑張ろうな!」と

すっかり働く気満々だ。

まぁ、このメンバーなら安心して働くことが出来る。

親父と兄貴が納得いく仕事をして………

咲との結婚はもちろん。

彰人の事も認めさせるつもりだ。

洋介には申し訳ないが………

良いと思う間は…………つき合ってもらおう。