体調も元通りになり

咲がまた、幼稚園に行きはじめて3日。

ささ、洋介、俺の三人で

今後について相談している。

「………………で?
圭哉は、いつ店を畳むんだ?」

洋介の質問に「今月いっぱい。」と答える。

「ささは?」

「俺は………
圭哉と一緒に店を畳む。」

えっ!?

いずれは畳むだろうと思っていたが………

まさかこんなに早くとは…………。

「バカ圭哉は、俺に遠慮して『手伝え』と言わないから
俺が勝手に畳んで手伝うことにした。」

そう言うと、ニヤリと笑って

「圭兄、これからもヨロシクな!
ちなみに、もう『ささ』って呼ばなくて良いから。」と

これには、いつも飄々としている洋介も驚きの顔をした。

ささは、お袋に遠慮して

ウチを出てから名前を旧姓に戻した。

それからは、敢えて苗字を愛称にして呼ばせているのだ。

悪いのは

お袋を裏切り子供まで産ませた親父なのに。

自分の存在がお袋を傷つけたと責め

嫌がらせをされたお袋に気を使ってきたんだ。

それだけに………

ささの今回の決断は、洋介も俺も驚いた。