「ヨシヨシ。
冷えると困るから、パジャマだけ着ような。」

イヤイヤする可愛い咲の頭を撫でて

素早く着せて抱き上げた。

トントン背中を叩いてやると………

半分眠る咲が

「…………………お母さん…………気持ち良いよう。
咲のこと……………好き?
咲々と同じだけ…………好きだと…………嬉しいなぁ。
……………………咲のこと……………愛して………………。」と

涙を流して呟いた。

病気をしても…………ずっと一人で頑張ってきたんだろうな。

俺をお母さんと混乱してるのかもしれない。

「大丈夫だ。
お母さんは…………お前が大好きだよ。
咲々ちゃんも聡兄もお父さんや幼稚園のメンバー。
ささも子供たちも……………
みんなお前の事が、大好きだ。
まぁ、俺程大好きな奴はいないけどな。
だから、安心して眠れ。」

グッスリ眠るまで、ずっと頭を擦り続けた。

「愛してる。」

「大好きだ。」と言い続けて……。

じっくり、しっかり……………心の中に染み渡るように。