「あぁ~
うっめぇ!」

「唯ちゃんの料理は、最高だけど。
圭哉さんもスゴいですよね?!
俺も…………ちょっとは出来たら良いんだけど…………。」

しっかりノロケを入れてくる悠人だけど

旨そうに食ってくれるのは、気持ち良い。

「おい。
二人の分を残しとけよ。」

俺の注意に

「だったら、もうちょいおかずお願い。
唯ちゃんと彩が、差し入れを持って来るらしいけど。」

はぁ?!

唯ちゃんと彩ちゃん??

「あっ。
航と夏苗ちゃんと海晴ちゃんも来るみたいです。
今、メールが来ました。」

はぁ~っ………………。

たんぽぽ幼稚園は、いつからここに引っ越したんだ?

洋介のせいで、俺の憩いの時間はしょっちゅう侵されている。

何なんだ……………。

頭を抱える俺の元に、咲とささが帰って来た。

「ただいま。」

「何か賑やかになってるなぁ。」

彩ちゃん達も来ることを伝えると

ニマニマ笑うささが

「残念だねぇ。
咲と俺のデートについて、聞けないじゃん。」とからかう。

そうだった。

二人のデートについて聞くつもりだったのに…………。

結局

週末の今日は、宴会が始まってしまい

あやふやなまま、一日が終わってしまった。