悩んだ末

俺は、聞いていた事を伝えることにした。

ガタン。

わざと音を出すと

「圭ちゃんが出た。
じゃあね。」とサッサと電話を終わらせる咲。

寝たふりも出来ず、固まってる。

今から『エッチをするのかも』と不安に思ってか?

それとも『聞かれた』と思ってか?

「起きたなら、咲も入って来るか?」

考える時間を与えてやると

「うん、そうする。」と

ホッとした表情を浮かべる。

風呂場に消える咲を眺め………俺も緊張の糸を緩めた。