「圭ちゃん、次は梅酒を飲んでも良い?」

俺と一緒だという安心感からか

『おい、大丈夫か?』と聞きたくなる程

ハイペースで、グラスを空けていく。

「さすがに、次で最後にしろよ。
酔っぱらいを、おぶってホテルに入る勇気はないぞ。
変なことするために、酔わせたと疑われるからな!」

「ハ~イ。
でも、大丈夫だよぅ。
圭ちゃんが脅すから………
帰ってからの事が気になって酔えないんだもん。
せっかくバースデーなのに…………圭ちゃんの意地悪。」

やっぱり気にしてるんだ。

ウソだとばらして、ゆっくり飲ませてやりたいけど……

今言ったら

安心して寝そうだからなぁ。

それこそ、おぶってホテルになりそうだ。

運ばれてきた梅酒を

当ての唐揚げと一緒に、チビチビやってる。

たんぽぽ幼稚園は、可愛い子供たちに囲まれた

心優しい先生達の集まりだと思っていたけど………

ホントは

唯ちゃん以外は、飲んべえでザルの集まりだった。

咲もそこが見込まれて、採用されたか?

「美味しそうに飲むなぁ。」

苦笑いで話しかけると