「咲。
咲を俺のものにしていい?」

俺の質問に

「はい。」と答えてくれるものだと思っていたのに

まさかの………………無言。

えっ?!

嫌になった??

焦る俺の前で

真っ赤になる咲。

……………………??

今さらそんなに恥ずかしがることか?

不思議に思いながら考える。

………?………………………??…………………

…………………?!

分かった!!

咲の捉えた『俺のもの』は

エッチな意味なんだ!!

「ごめん。
俺の言い方が悪かった。
…………………咲。
俺と結婚して下さい。」

過去2回プロポーズをしたけど……

今回のプロポーズは、現実的だ。

「仕事は、辞めなくて良くなったから
環境はあまり変わらない。
変わるのは…………
姓と安心かな?
咲に一生の安心と愛情をあげるから…………
『仁科咲』になって下さい。」

「…………………………はい。
宜しくお願いします。」

やっと聞けた心からのオッケー!

「ヨシ!!」

思わず出たガッツポーズに

クスクス笑う咲。

「仕方ないだろう。
誰かさんが、中々オッケーをくれないんだから。」

「二度目は、ちゃんと『はい。』って言ったよぅ。」

拗ねる咲に

「でもその後、エッチが……………って
グズグズ言っただろう。
………………ってことは!
解禁?!」

ニヤニヤ笑う俺に

困った顔をする咲。