俺は、目を覚ましてから自分がてんかんを持っていることを世界部の皆に話した。

「……そうだったんだ。びっくりした…急に倒れたと思ったら、けいれん起こすし…風雅くんは、自分で車いすに乗ってたし俺らに手を振ってたんだよ?」

宮内先輩の言葉に思わず「え…?」と声をもらした。

「…覚えてないの?」

「はい。保健室に行った辺りから曖昧に記憶はありますけど…」

「そっか…もう大丈夫なの?」

笹井先輩が心配そうに俺を見つめる。俺は「大丈夫です…ディスクルパ(スペイン語ですみません)」と頭を下げた。

「……顔を上げてよ」

俺は、石丸先輩の言葉で顔を上げる。3人はとても優しい笑顔で俺を見ていた。

「心配しなくて大丈夫。何かあったら、僕たちを頼って良いんだからね?」

今までかけられたことが無いその優しい言葉に、先輩の僕を見つめる笑顔に俺は泣き崩れた。

「……ありがとう…ございます…っ」