「おや…随分と早いじゃないの。うふふ…まだ、物足らなさそうな顔をしてるけど。」

女将が帳場から身を乗り出し、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら、ロニィをからかうと、あちこちから娼婦達の黄色い歓声があがる。


「…。」

ロニィは無言のまま、レオルドから貰った金額をカウンターに置いた。

「これはまた随分な大金をお持ちだねぇ。」

「ああ。ここの宿代をさっ引いても十分な釣りが来るだろう?」

「そうだねぇ。これだけあれば…それこそこの街一番の美女と一夜を過ごせるだろうね。」

「そうか…それじゃあ、そいつを頼めるか?」

女将の言葉に、ロニィはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。