「ロニィ、何やってんのぉ~!早く~!」

雪玉をこちらに投げながら、エドガーが叫んでいる。

「ああ、今行く!」

グルグルと渦巻く様々な思いを振り切る様に、ロニィは大股で駆け出した。
いつの間にか、先程まで激しかった吹雪はおさまり、分厚い雲の隙間から太陽が一条の光を投げかけながら、ゆっくりと顔を覗かせた。